Byteball公式ウォレットのバックアップ方法について
今回はByteball公式ウォレットのバックアップ方法について説明したいと思います。
バックアップ方法は二つあり、シードのバックアップとフルバックアップがあり、結論としては、シードバックアップをウォレットダウンロード時に1回、フルバックアップを定期的に行うことを推奨します。
シードのバックアップ
シードとは秘密鍵を生成するための種となる情報です。
ByteballウォレットはHD(Hierarchy Deterministic)ウォレットのため、シードからいくつもの秘密鍵/公開鍵を生成することができます。1度シードをメモ(バックアップ)しておけば、保有Byteをリカバーすることができます。
しかしシードのバックアップだけではBlackbytes等のプライベートアセット、マルチシグのウォレットを戻すことはできないため注意が必要です。
シードのバックアップ方法
ウォレットの右上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリック
SETTINGSをクリック
Backup wallet seedをクリック
SHOW THE WALLET SEED ANYWAYをクリックしてシードを表示
シード情報をメモ
12個の単語が表示されているかと思います。
前述した通り、シードは秘密鍵の種となるので、これは他人に絶対に見せずに個人で考えて安全な方法で保管してください。(紙にメモをして誰にも見られないところに保管することをおすすめします)
*正確には12個の単語は"シード"ではありません。シードそのものは非常に覚えにくいため、人が覚えやすい(メモをしやすい)ように変換したものが12個の単語であり、ニーモニック(mnemonic)と言います。この12個の単語からシードが作成されます。
ニーモニックからシードを作成しようという提案はBIP39であり対象の英単語がリストされています。
フルバックアップ
フルバックアップは、ウォレットのデータ全てをバックアップすることで、BytesはもちろんBlackbytesやマルチシグウォレットもリカバーすることができます。送付・受取を行った後、バージョンアップ前にフルバックアップをすることを推奨します。
フルバックアップ方法
ウォレットの右上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリック
SETTINGSをクリック
Full backupをクリック
パスワード設定、圧縮の選択をしてEXPORTをクリック
パスワードはフルバックアップからのリカバリーをする時に必要となるものですので、忘れないように注意しましょう。
保存場所を選択しSaveをクリック(Macの場合)
下記のようなファイルが作成されることを確認
このファイルは安全な場所に保管しておきましょう。
フルバックアップからの戻し方
Restore from full backupをクリック
バックアップファイルを選択し、パスワードを入力、IMPORTをクリック
この時に入力するのははバックアップ時に入力したパスワードになります。
下記画面が出ることを確認
まとめ
Byteball公式ウォレットのバックアップ方法について説明しました。シードのバックアップをウォレットダウンロード時に1回、フルバックアップを定期的に行うことで安全に管理することができると言えます。
多くの暗号通貨に共通して言えることですが、銀行等の中央集権型の仕組みではないため自分の資産は自分で守る必要があります。仮にバックアップをとっておらず、保有していたByteballが使用できなくなった場合、それは自己責任であることを理解しておくことが重要です。
参考:
・Daily Byteball: How to make backup your byteball wallet ?
・GitHub - byteball/byteball: Smart payments made simple
・Byteball Wiki
・ビットコインウォレットのパスフレーズの互換性の話
・ビットコインのウォレットの技術的解説 | block-chain.jp