Byteballのトランザクション手数料についての考察。ビットコインと比較。
今回はByteballのトランザクションの手数料についてビットコインと比較しつつ考察します。
手数料の計算方法
Byteballのトランザクション手数料は、トランザクションをDAGネットワークに格納するためのデータ量に比例し、1バイトの情報量に対して、1byteになります。2017年12月現在のレート1GB=70000円で換算すると、1byte = 0.00007円になります。
実際の送付手数料
実際のトランザクション手数料を見てみると、約600 bytesとなっています。
上記を元に計算すると、1トランザクションあたりの手数料は、0.00007(1byteあたり)円×600(1txあたり)bytes=0.042円となります。
ビットコインとの比較
Byteballがビットコインと同じ時価総額になったとすると、1GBの価格が約600倍になり、1トランザクションあたりの手数料は0.042×600=25.2円となり、ビットコインの手数料よりはるかに安いです。
また、ビットコインの一日あたりのトランザクション数は300,000程度で、Byteballのトランザクション数が現在のビットコイン並みになった場合、300,000×25.2円=7,500,000円(750万円)ほどが1日あたりの手数料総額になります。
参考:https://blockchain.info/ja/charts
手数料収入はWitnessが得る
手数料収入はWitnessといわれるノードが得ます。現状、14個のWitnessが運用されていますが、仮にWitnessが100個に増えた場合、Witness運用における期待できる1日あたりの手数料収入は下記のようになります。
- 最高で 7,500,000÷12 = 625,000円
(全ユーザが同じ12個のWitnessを選択しており、トランザクション手数料が12分割されると仮定した場合) -
平均すると 7,500,000÷100 = 75,000円
(ユーザが全Witnessを均等に選択した場合)
参考:非中央集権化が課題。Byteballの重要ノード、Witnessとは
まとめ
Byteballの送付手数料についてビットコインと比較して考察してみました。
手数料については現在のビットコインと同じ時価総額になったとしても25.2円と比較的安いと考えられますが、少額決済(1000円以下)には厳しい手数料といった印象です。
仮に1バイトの情報量に対して、0.1bytesといった手数料に修正をすると、Witnessの収入に影響があり、インセンティブが働かなくなる可能性もあり、手数料とWitnessの収入はトレードオフの関係にあるということがわかります。
よって、もっとも良い未来はByteballでのトランザクションが増加すること、つまりByteballでの決済や送金が増えることです。これによって低手数料の維持とWitnessのインセンティブを両立させることができます。そのためにもByteballを地道に普及させることを引き続き頑張っていこうと思います。