Byteballの未来

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Byteball コミュニティマネジャーへのインタビュー日本語訳 Part1

 Byteball コミュニティマネジャーであるCryptoKeeperへのインタビュー記事を著者から承諾を受けましたので日本語訳をします。適切な日本語表現が思い浮かばない点は翻訳をそのまま使用しているため、不自然な日本語の部分が多いかと思います。また意訳している部分もある点についてはご了承ください。間違え等あればご指摘いただけると幸いです。

原文はこちら。

CryptoKeeperのツイッター

Byteballインタビュー:暗号通貨の第3世代 Witness, IOTA vs BYTEBALL

 私にとってByteballは最も興味を持っている暗号通貨のひとつです。Facebookでは、今後のByteballディストリビューション(配布)について投稿しました。
またよく私はなぜByteballなのか?と聞かれます。現在の暗号通貨界隈では、毎日のように「トークン/コイン/ ICO」が公開されていますが、Byteballは目立ったアナウンスなくプロジェクトの結果を配信しています。

 しばしば、多くのコンセプトとアイデアがあると、イノベーションとはアナウンスすることではなく実行することであることを忘れています。もちろんユーザに広まることの重要性は言うまでもありません。そこで私はByteball CommunityManagerであるCryptKeeperにByteballに関するインタビューを依頼しました。ありがとうございました。


BTCGERMANY:どうやって暗号通貨とByteballの世界に入っていったのですか?

CRYPTKEEPER:私は2013年に初めてBTCとNXTを購入し、それからEthereumのような暗号通貨も購入して以来、ビットコインとアルトコインの投資家、ファンです。
私は当初からこのプロジェクトを魅力を感じて追っていきました。Vitalikが書いた興味深い記事が載っているBitcoin Magazineをコピーしたものをどこかに持っています。時が過ぎるのは早く、2016年9月以来、私はByteballファンであり、コミュニティマネージャー、資金管理者としてコミュニティに貢献しています。


BYTEBALLインタビュー - パート1

BTCGERMANY:ByteballはBitcoinのようなブロックチェーンを使用せず、Directed Acyclic Graph(DAG)のテクノロジを使用しているため、Byteballは第3世代の暗号通貨といわれることがよくあります。ビットコインのようなブロックチェーンベースの暗号通貨との最も重要な違いを説明して頂けますか?

CRYPTKEEPER:私たちは皆、ビットコインプロトコルがフォークをすることを知っていると思います。またフォークの結果として得られるコインであるビットコイン・キャッシュやビットコイン・ゴールドは、多くの人によく知られています。
 これらのフォークの理由は、ビットコインブロックチェーンBitcoinトランザクションが格納されているブロックのサイズ(1 MB)の制限を更新する必要があるためです。ブロックの生成おおよそ10分ごとであるため、処理できるトランザクションの最大数は限りがあります。
 トランザクションは取引手数料の金額によって優先度が決まり、ブロックに含まれます。しかしブロック内のトランザクションがいっぱいであれば、次のブロックを待たなければなりません。よって支払い手数料の額によっては、自分のトランザクションがブロックに含まれるまで待つ必要があるかもしれません。
 この問題は現在、多くのビットコインユーザがトランザクションの高速化を要求している状況です。ビットコインの開発者達は、SegWitとブロックサイズを1から2MBに変更するという2つの解決策に取り組んでいます。
 Byteballはビットコインとは根本的に異なるアプローチをしています。Byteballにはブロックという概念がなく、トランザクション数に制限はありません。基礎となるプロトコルはDAG(Directed Acyclic Graph)と呼ばれます。

Byteballには、ビットコインブロックチェーンに比べて以下の利点があります。

・DAGを使用することで、ビットコインのマイニングのようにブロックが生成されるのを待つ必要がなく、トランザクションは即座に承認を得られます。

トランザクションがブロックに収まる必要がなく、DAGによって保留中のトランザクションを無限に拡張することができます。

ビットコインとは異なり、承認の数はトランザクションの正当性のプロバビリティを計算するため使用されるため、Byteballは決定的なファイナリティがあります。
*ファイナリティ:期待通りの金額が確実に受け取れる決済

ビットコインとは異なりマイナーが必要ないため、ビットコインのPoWと比較してエネルギー消費を大幅に削減できます。

 承認数をカウントする必要がないため、Byteballのファイナリティは特に有用であることが分かっています。
 Byteballでトランザクションが承認されると(これらは30秒から数分)、トランザクションは完了し、元に戻すことができません。 ただし、ビットコインのブロックの制限を取り除くメリットを体感するには、同時に多数のトランザクションを処理する必要があります。 これはByteballのようなまだ始まったばかりのプロジェクトではめったにありません。 しかし、毎月行なっていたエアドロップによってたくさんのトランザクションが生まれ、それらは問題なく処理されました。 Byteballはエアドロップの円滑な運営を賞賛されており、これはつまり(スケーリングの)ボトルネックがないことを示しています。

BTCGERMANY:暗号通貨は、人や中央集権への信頼ではなく、ソフトウェアや数学に対する信頼であるといわれています。 ByteballにおけるWitnessはどのような役割を果たしているのでしょうか?

CRYPTKEEPER:WitnesはByteballプロトコルの特別な機能です。 DAGチェーンは安全なタイムスタンプ(またはブロック番号)を持っていないので、Peerは定義された順序で生成されることが保証された信頼できるトランザクションのソースを必要とします。これにより不正なフォーク(いわゆる shadow DAG)に起因するトランザクションが承認されなくなります。
 さらに、二重支払いを見つけることができます。 Byteballには12人のWittnesがいて、ウォレットのデフォルト設定は現在Byteballの開発者であるTonyによって運営されている12人のWitnesになっています。
 Byteballの配布は完了していないため、Tonyには多くのByteballが残っているため許容されていますが、近い将来12のWitnessはより多様なユーザーグループによって運営されるはずです。そして、Witnessという要職のためにそれらのユーザーが自分の身元を開示することは明らかに意味があります。しかしまだその時ではないかもしれません。

 WitnesがByteballシステム全体のコンセンサスを代表していると誤って主張されることが多いですがそれは事実ではありません。むしろそれらは、直列化されたトランザクションを生成することによって、DAGチェーンを通じて一種の「central path(中央パス)」を形成します。
 したがって、これらのトランザクションを正しい順序で生成する範囲でのみ、Witnessを信頼しなければなりません。 1つのWitnessでこれを達成するのに十分だと思いますが12という数字は個々のWitnessの時々の失敗を補うために選ばれました。


BTCGERMANY:IOTAとByteballは、第3世代の通貨であり、Byteballはより多くの機能(アセット、スマートコントラクト、BlackBytes)を提供しています。しかし、IOTAはFree TransactionというByteballとは別領域に焦点を当てています。しかしまだByteballはIOTAと競合関係にあるという見解がありますが、Byteballはどの方向に進んで行くのでしょうか。

CRYPTKEEPER:Byteballは初期の頃からユーザ中心主義です。それは例えば初期バージョンのウォレットの使いやすさに見てとれます。一方、IOTAは、IOT(Internet Of Things)アプリケーションを対象とし、手数料ゼロ取引に焦点を当てています。 Byteballの手数料はすでに非常に低い(現在1トランザクションあたり1セントを下回っている)にもかかわらず、IOT領域を奪おうという計画はありません

BTCGERMANY:もしそうでなければ、Byteballはどこを見ているのでしょう?Byteballは暗号通貨の世界における競争においてどのようにして目立とうとしているのでしょうか。

CRYPTKEEPER:Byteballには高度なDAG技術などの多くの利点があり、基本的にブロックチェーンベースの暗号通貨のスケーリング問題を解決します。加えて、エアドロップによってすでにByteballのフェアな配布をし、多くのユーザを得ています。またホワイトペーパに記載されている機能は、段階的に実装されます。より現実的なアプリケーションはプロモーションされますが、すでにByteballキャッシュバックプログラムが既に始まっています。ディーラやサービスプロバイダーは、金額の10%を顧客へByteballで返します。またByteballで直接支払う場合は、20%のキャッシュバックが可能です。  またTitancoinICOはByteball Walletに最近追加されました。Byteballウォレットではチャットボットを介して二酸化チタン製造業者の資産を直接購入することができます。その他のアプリケーションもすでに動作しています。

Part2はこちら。