Byteballの未来

DAGベースの暗号通貨 Byteballの情報を発信

Byteball ホワイトペーパの日本語訳 要旨編

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Byteballのホワイトペーパが公開されていますが、難解で49ページにも及ぶためなかなか精読していくのが大変です。よって、本記事では日本語訳をしつつ、できるだけ平易な表現で補足をして解説ができたらと思います。もし自分の理解が正しくない場合は、コメント等で指摘していただけたらと思います。

本記事はAbstract(要旨)編になります。

 

Byteball is a decentralized system that allows tamper proof storage of arbitrary data, including data that represents transferrable value such as currencies, property titles, debt, shares, etc.

Byteballは、任意データを改ざんなく格納することを可能にする非中央集権型システムです。データとは、例えば通貨、財産権、債権、株式などの移転可能な価値を表すデータが含まれます。

 

Storage units are linked to each other such that each storage unit includes one or more hashes of earlier storage units, which serves both to confirm earlier units and establish their partial order.

ストレージユニットはそれぞれにリンクしていて、それぞれのストレージユニットは1つかそれ以上の親のストレージユニットのハッシュを含んでいて、それは親のユニットの承認と、部分的な順序の確立を行なっています。

>(解説) Byteballの名前の所以で、トランザクションが一方向に雪だるま式にリンクしていく仕組みであるため、ビットコインのように複数のトランザクションを含んだブロックの追加を待つ必要がないこと、さらにスケーラビリティの問題も理論的に解決しています。

 

The set of links among units forms a DAG (directed acyclic graph). There is no single central entity that manages or coordinates admission of new units into the database, everyone is allowed to add a new unit provided that he signs it and pays a fee equal to the size of added data in bytes.

ユニット間のリンクの集合は、DAGdirected acyclic graph)という仕組みを用いています。新規のデータ格納を管理する中央機関は存在しません。署名をするかつ、格納するデータサイズに等しい手数料をbytesで支払うという条件のもと誰もが新規にデータを格納できます。

>(解説) データを格納するとは、Byteballを使って決済する、Byteballを送るなどと捉えて問題ないかと思います。データサイズに等しい手数料を払うので、支払額で手数料が変わらないということになります。

 

The fee is collected by other users who later confirm the newly added unit by including its hash within their own units. As new units are added, each earlier unit receives more and more confirmations by later units that include its hash, directly or indirectly.

その手数料は新規に追加されるユニットの確認をする他のユーザ(Witness)が得ます。
新規のユニットが追加されるにつれ、それぞれの親のユニットはそのハッシュを含みかつ、直接または間接的に子のユニットによって確認されます。

>(解説) トランザクションの手数料は各ユーザのウォレットに定義されているWitnessと言われる重要ノードが獲得します。

 

There is an internal currency called ‘bytes’ that is used to pay for adding data into the decentralized database. Other currencies (assets) can also be freely issued by anyone to represent property rights, debt, shares, etc.

データを追加するための支払いに使用されるbytesと呼ばれるインターナルな通貨があります。他のアセットも誰でも自由に発行し財産権、債権、株式などを表すことができます。

>(解説) Byteballは単位があり、1 GB = 1,000 MB = 1,000,000 KB = 1,000,000,000 BYTEとなります。ちなみに取引所では一番大きい単位であるGBが使われています。これはBTC建で見たときに、大きい単位の方が0が少なく表現できるため見やすいという理由からだそうです。他のアセットの例は匿名通貨Blackbyteです。

 

Users can send both bytes and other currencies to each other to pay for goods/services or to exchange one currency for another; the transactions that move the value are added to the database as storage units.

ユーザは、商品/サービスの支払いや通貨間の交換のためにbyteと他の通貨をお互いに送り合うことができます。価値を移動するトランザクションは、ストレージユニットとしてデータベースに格納されます。

>(解説) ストレージユニットとは図でいうと下記の丸いもの。

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If two transactions try to spend the same output (double-spend) and there is no partial order between them, both are allowed into the database but only the one that comes earlier in the total order is deemed valid.

 2つのトランザクションが同じ出力(二重支出)をしようとした時、それらの間に順序がない場合、両方がデータベースに入ることができますが、全体の順序で先に来るトランザクションのみが有効になります。

 

Total order is established by selecting a single chain on the DAG (the main chain) that is attracted to units signed by known users called witnesses.

 全体の順序は、Witnessと呼ばれるのユーザによって署名されたユニットに引き付けられるDAG(メインチェーン)を選択することによって確立されます。

 

A unit whose hash is included earlier on the main chain is deemed earlier on the total order.

ハッシュがメインチェーンの早い方に含まれているユニットは、全順序の早い方であるとみなされます。

>(解説) このあたりの話はknskitoさんの記事が参考になります。

 

Users choose the witnesses by naming the user-trusted witnesses in every storage unit.

ユーザらは、ユーザに信頼されたWitnessをネームすることで、ストレージユニット(トランザクション)ごとにWitnessを選択する。

>(解説) ByteballウォレットでWitnessを各自選択することができます。 

 

Witnesses are reputable users with real-world identities, and users who name them expect them to never try to double-spend. As long as the majority of witnesses behave as expected, all double-spend attempts are detected in time and marked as such.

Witnessは現実世界にいる評判の高いユーザであり、ユーザ達は二重支払いを防ぐことを期待している。Witnessの大部分が期待通りの振る舞いをする限り、全ての二重支払いは発見され、印がつけられる。

>(解説) 現状ほぼ全てのWitnessはファウンダが運用しているため、彼をトラストしたネットワークとなっているという状況です。

 

As witnesses-authored units accumulate after a user’s unit, there are deterministic (not probabilistic) criteria when the total order of the user’s unit is considered final.

Witnessが作成したユニットは、ユーザのユニットの後に蓄積されるため、ユーザのユニットの全体の順序が確定であると判断されるときには、決定的な(確率的ではない)基準が存在する。

  

Users store their funds on addresses that may require more than one signature to spend (multisig).

ユーザらは、支払いに使用するために1つ以上の署名が必要なアドレスに資金を保管する。(マルチシグ)

 

Spending may also require other conditions to be met, including conditions that are evaluated by looking for specific data posted to the database by other users (oracles).

支払いには、他のユーザー(oracle)がデータベースに投稿した特定のデータによって評価される条件を含む、他の条件を満たす必要がある場合もあります。

>(解説) binaryballで暗号通貨の価格上下を予想するといったときに、外部の相場情報を得るなどを指しています。

 

Users can issue new assets and define rules that govern their transferability. The rules can include spending restrictions such as a requirement for each transfer to be cosigned by the issuer of the asset, which is one way for financial institutions to comply with existing regulations.

ユーザーは、新しいアセットを発行し、転送可能性を管理するルールを定義できます。ルールには、金融機関が既存の規制を遵守するための1つの方法である、資産の発行者によってアセットの移動を署名する要件などの制限を含めることができます。

 >(解説) 機関がKYCの要求に適合するアセットを作成できます。規範に違反があれば発行者は連署しないといったことができます。

 

Users can also issue assets whose transfers are not published to the database, and therefore not visible to third parties.

ユーザーは、転送がデータベースに公開されない、つまり第三者には見えないアセットを発行することもできます。
>(解説) Blackbyteを指しています。

 

Instead, the information about the transfer is exchanged privately between users, and only a hash of the transaction and a spend proof (to prevent double-spends) are published to the database.

代わりに、転送に関する情報がユーザー間で非公開で交換され、トランザクションのハッシュと(二重支払いを防ぐための)支出証明書のみがデータベースに公開されます。

 

イントロダクションへ続く。

 

Byteball 2.0リリース。メール、チャットアプリでByteball bytesを送ることが可能に。

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Byteballがver2.0にメジャーアップデートされ、新機能 textcoinが追加されました。

すでに多くの機能が実装されているByteballですが、今回のアップデートは相手がByteballアドレスを持っていなくてもメールやチャットアプリでByteball bytesを送ることができるというものです。

ウォレットver2.0のダウンロードはこちら
新リリースに関する公式の記事はこちら

どんな機能か

 一言でいうと、相手がByteballのアドレスを持っていないくても既存のEメールやチャットアプリでByteballを送ることができるというものです。既存Eメール、チャットアプリとは例えば、GmailやLINEでByteball bytesを送ることができるというものです。

 

メールでの送り方

1. Byteballアプリを開き、SENDメニューを選択
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2. AMOUNTと宛先アドレスを記入しSEND
下記例では1byteをgmailのアドレスに送付します。
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3. パスワードを記入
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4. SEND EMAILをクリックかHere is 〜から始まる文をメールで送付

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5. SEND EMAILを押した場合、メールアプリが開き自動でメールが作成される。
問題なければメールを送信する。
未承認状態では受け取り側はリンクをクリックしても受け取れないため、トランザクションが承認されてからメールを送信するのがオススメです(下記6,7参照)。
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6. HISTORYメニューでトランザクションを確認
1byte送付に対して-549bytesとなっているのは、トランザクションフィーのため。
つまり、送付側は送付額とフィーを払う必要があります。f:id:taigok:20171210084951j:plain

 

7. トランザクションがConfirmedになったことを確認f:id:taigok:20171210085838j:plain

 

メールでの受け取り方  

1. メールが届いたらリンクをクリックf:id:taigok:20171210084827j:plain

 

2. ブラウザが開き、下記画面が現れる
すでにByteballウォレットを持っている場合はRECEIVE FUNDS、
ウォレットを持っていない場合は対象のOSを選択しウォレットをダウンロードf:id:taigok:20171210090119j:plain

3.  受け取りができていることを確認。f:id:taigok:20171210090309j:plain

 

以上、Byteball新機能 textcoinの説明でした。スマートフォンアプリからだと、シームレスにチャットアプリを使ってByteballを送ることができるそうなので、そちらについても記事を更新したいと思います。

アイディア広がる。Byteballでギフト券の作成、受け取りができるサービスがローンチ。

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Freebeというアプリケーションで、Byteballのバウチャー(無料受け取りチケット)を作成することができるようになりました。

概要を簡単に説明すると、Byteballウォレットアプリケーションから、金額を指定してギフト券のようなものを作成でき、そのコードを送りたい相手に伝えることで受け取り側はコードを入力するだけで指定された金額のByteballを受け取ることができます。バウチャーはPDFで出力でき、印刷をして配ることも簡単にできます。

この記事では作成と受け取り手順について説明したいと思います。Byteballのウォレットをすでにダウンロード済みであるという前提で説明します。

ウォレットの作成方法については下記DEGさんの記事を参考にしてください。

【完全解説】Byteballのエアドロップ(配布)の受取方法について

 

バウチャー作成のためFreebe botを追加する

1. Byteballアプリを開き、CHATメニューを選択f:id:taigok:20171208223627p:plain

 

Add a new deviceを選択します

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2. 下記を選択

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3. 下記ペアリングコードを入れてPAIRをクリックApSicldzuDl675iiUyWdmO7pLl8MPgeuNg4qOr13EkNJ@byteball.org/bb#globalchat

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4. 下記の画面が出ればFreebeの追加が完了

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バウチャー作成手順

1. Freebe botを選択

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2. Freebeを開いた画面

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3. voucher <金額> <枚数(任意)>をbotに対して送信
 voucherの最低金額は1Mbytesのため、それ以下だと下記のようにエラーになります。

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 4. 作りたいバウチャーの金額、枚数を入れて送信
例えば、1MByteのバウチャーを1枚作成するには、 voucher 1m と入力し送信します。
すると下記のように返ってくるのでPayment requestを選択し、トランザクションを作成します。

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5. SEND PAYMENT をクリック

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6. トランザクションが承認されるまで待つ
SEND PAYMENTをすると、DAGネットワーク上にリクエストが送られます。
Confimedの状態になるまで少し待ちます。f:id:taigok:20171207201431j:plain

 

UnconfirmedからConfirmedに変わると完了です。f:id:taigok:20171208230926j:plain

 

7. PDF版のバウチャーを作成
PDF版のバウチャーを作成したい場合は、下記URLをクリックします。
特にPDFが必要ない場合、バウチャーコード(下記例の場合 VWBd441495d92)がByteball受け取りのための番号になります。f:id:taigok:20171207201349j:plain

 

8. バウチャーPDFの言語とデザイン選択
クリックすると下記画面に移ります。言語とデザイン(現状Defaultのみ)を選択し、Download nowを選択するとPDFがダウンロードされます。f:id:taigok:20171208231045p:plain

 

9. バウチャー作成完了
下記のようにPDFのバウチャーが作成できました。バウチャーにはウォレットや前述したFreebeのダウンロード先が記載してあります。f:id:taigok:20171208231527p:plain

 


また一度に12枚まで作成することもできます。下記の例だと、1M=1,000,000Byteのバウチャーを10枚作成しています。f:id:taigok:20171207201357j:plain

 

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バウチャー の受け取り方

Freebe botを開き、バウチャーに記載されているコードを入力、click hereをクリックします。f:id:taigok:20171208235740j:plain

 f:id:taigok:20171208235902j:plain

 

下記画面が表示されれば受け取り完了です。
とても簡単ですね。

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ちなみに受取額は990,000byteとなっています。これはByteballのトランザクションフィーとFreebeへの開発者へのフィーが引かれているためです。
バウチャーの金額によらず10000byteが手数料となるようです。

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以上で、Byteballバウチャーの作成、受け取り方法を説明しました。
アイディア次第で様々な利用方法が考えられる面白い機能だと思いますので、ぜひご利用ください。 

暗号通貨コミュニティで擬似スタートアップを経験してみよう。

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今回の記事は暗号通貨のコミュニティ活動が、実はスタートアップで働くのと似ているのかもしれないという内容です。大企業で働いていて安定しているけれど、あまりやりがいが感じられないという人に楽しめる話かもしれません。

 

暗号通貨コミュニティとは

 暗号通貨にはそれぞれコミュニティというものがあります。例えば投資家やユーザーを増やすアイディアを考えて実行したり、知名度を上げるためにブログやツイッターで情報提供をしたり、決済に使われるようにお店に働きかけたり、はたまたアプリケーションを作ったりなど、様々な活動があります。

 モナコインのコミュニティでは、twitter上でモナコインを送り合うことができるtipmonaが開発されたり、モナコインがモデルとなったコーヒーがあったりもします。しかしこれらは各個人が自由に活動をしているだけで、何か特定の所属が必要といったわけではありません。 

 このように暗号通貨コミュニティとは、自由にその暗号通貨の発展に寄与するための活動をする個人のゆるい集まりと言えるでしょう。

 

Byteballコミュニティ

 僕はいくつか暗号通貨を保有していますが、唯一Byteballのコミュニティに参加しています。参加しているといっても、先述したように特に参加資格であったり、こうしないといけないといったものはなく、自由にByteballの価値を高めようと微力ながら活動をしているだけです。本ブログもコミュニティ活動の一環で、日本語でByteballの情報をできるだけわかりやすく提供することを目的としています。

 

なぜコミュニティ活動をするのか

 なぜ、自分がByteballの普及のためにコミュニティ活動をしているかというと、本音では自分の活動によって、Bytebalの価値が上がることで、資産を増やすことを目的としています。しかし理由はそれだけではなく、なぜか自分を突き動かすものがあり、ひたすらByteballの情報発信を続けていました。

 

コミュニティ活動は、ゆるいスタートアップ

以前、twitterを見ていてはっとする瞬間がありました。

 これまで、なぜか高いモチベーションでByteballの発展に貢献しようとしていた理由が分かりました。自由に出入りできるスタートアップで働いているような感覚だからです。

Byteballのビジョンや将来性に引かれた結果、Byteballを買い、Byteballの実活用を推進するために活動をする。活動をしても特に決まった報酬があるわけでもないし、価値が上がるとは限らない。しかし未来には暴騰してたくさんの資産が築けるかもしれない。投資量に応じてリスクを上下させることができ、コミュニティにコミットする量も自分でコントロールできます。

もしByteballの方向性が変わり、共感できなくなった場合、売り払ってコミュニティから離れることもできる。

このように考えると、Byteballに限らず、暗号通貨のコミュニティ活動はとても自由度の高い企業で働くようなもので、ビジョンに共感し実現するため奔走するという本来企業に勤めて働く上でのあるべき姿を表しています 

僕のように、企業に勤めている会社員からすると、副業のような形で平日の夜や週末だけ擬似的スタートアップに参加しているような感覚で、さらにとくにトップや上司からの指示などなく、自分で好きなようにByteballの価値を上げるための作業ができ、最高に楽しい環境です。

これからも微力ながら、Byteballコミュニティに貢献し、価値を高めていくことに挑戦していきたいと思っています。

 

Byteballコミュニティの楽しさ

他のコミュニティに所属したことがないので、比較はできないのですが、Byteballコミュニティの楽しさを挙げると下記があります。

  1. まだローンチして1年も満たない暗号通貨のため、認知度も低く普及活動にやりがいがある。
  2. 一方、ブロックチェーンではなくDAGという技術や、使いやすいウォレット、アプリケーションの多さなど、高いポテンシャルが感じられる。
  3. キャッシュバックプログラムなど、実活用が進んでおり、行動力、アイディア次第でさらに発展させることができる。
  4. 日本コミュニティが活発になってきていて、いろんな方がいて単純に楽しい

 

最後に

 暗号通貨のトレードをすることも楽しいですが、コミュニティ活動を通して、暗号通貨のビジョンにコミットし、結果的に価値をあげるという目的も暗号通貨との関わり方の1つとしてとても面白い方法だと思います。皆さんも、 暗号通貨コミュニティの活動をしてみてはいかがでしょうか。twitterでつぶやくだけでも立派な活動です。

 

 

Byteball Slackへの参加方法

 下記にメールアドレスを入れて申請をすれば招待可能です。特に発言等をする必要もなく、ただ眺めているだけでも問題ありませんのでぜひご参加ください。

Byteballユーザ拡大のための分析 モナーコインをtwitter上で送り合うことができるtipmonaを参考に。

Byteballのユーザを拡大する施策について考察をしていて、モナーコインをtwitter上で送り会うことができるサービス tipmonaの素晴らしさを再度実感し、Byteballにも参考になることがあると思いましたので記事にしてみました。

tipmonaとは?

 

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ご存知の方も多いかもしれませんが、簡単に説明します。

tipmonaは、Twitterのタイムライン上で
暗号通貨モナーコインを送ったり受け取ったりできるサービスです。

TL上でのちょっとしたコミュニケーションのお礼や、TL上で面白い企画が立ち上がった時の基金集めなどに活用できます。

 参考記事:tipmonaの使い方 (Twitter利用者なら登録不要) - ぼくんちのTV 別館

この説明通りで、暗号通貨のモナーコインをTwitter上で送り合うことができるサービスです。

 

tipmonaが実際に使われているシーン


この例ですと、Byteball擬人化の絵を投稿されたみのむしさんに対して、Twitter上でモナコインをファボ感覚で送っています。この時点では面白いなと思う程度でしたが、もう少し調べてみると、

 

Twitterアカウント数=(潜在的な)モナーコインユーザ

Twitterのアカウントを持ってさえいれば使えます。
別途tipmonaに登録する手間や、アプリの許可などは(基本的に)不要です。
なので、TL上でいきなりMONAを貰える事もあります。 

これはすごいです。 つまり、Twitterアカウントがあれば、全員がモナーコインユーザになるポテンシャルがあるということです。Twitterアカウント数=(潜在的な)モナーコインユーザ
さらに強制的にモナーコインを送りつけることもできるため、アメリカ大統領のドナルド・トランプにもモナーコインを送るつけることができます。

これはつまり、モナーコイン自体は知らないけど、モナーコインは持っているという状態を作れるということです。これは自分としては大きな発見でした。

 

Byteballのユーザ拡大のための分析

先日、Byteballユーザ拡大のためにユーザのセグメントを分析してみました。 具体的には、ビットコイン(アルトコイン)を持っているかByteballを持っているかビットコインを知っているかByteballを知っているかという4パターンでそれぞれ◯(持っている/知っている)、×(持ってない/知らない)をつけて、ユーザを16セグメントに分割しました。

この分析の中で、持っているけど知らないというセグメントは有りえないと思い、対象外としていたのですが、 前述しましたtipmonaの例について考察すると普通そういった状態が有りえるということに気がつきました。

つまり、Byteballを知らないけど、Byteballは持っているという状態を作れるということです。

 

AISAS理論

いきなりですが、マーケティングの世界では、消費者が実際に対象の商品を知ってから購入するまでの行動をモデル化した考え方がいくつかあるのですが、その中でAISAS理論というものがあります。

   A…認知・注意(Attention)

 I…興味・関心(Interest)

 S…検索(Search)

 A…行動(Action)

 S…共有(Share)

例えば、ユーザがある商品を購入するに至る過程としてはまず、広告等をみて対象を認知します。そして、それに対して興味を持ち、検索をします。その結果、行動(購入)し、その商品に対しての感想等を共有(SNS上にアップする)を行います。この流れは今現在主流の購買行動かと思います。これは暗号通貨においても同じだと考えています。

つまり、暗号通貨を普及させるにはまず認知してもらう必要があるということです。自分としても本ブログを通じて、Byteballユーザ拡大のためにはまず認知をしてもらわないと始まらないと思っていました。

 

しかしtipmonaは

しかし、tipmonaは強制的にモナーコインを送れるという意味で、前述のAISAS理論の認知の前に行動後の、保有の状態を作れるということです。
これは画期的で、保有⇨認知⇨興味⇨検索⇨行動⇨共有という新たな行動モデルができたということだと思います。
さらに、単純に認知から興味に移るのは難しいと思いますが、保有から認知を経て、興味に移るのは比較的ハードルが低いです。
モナーコイン、日本円で500円分もらったのだけど、、なんだこれ?」という状況を想像していただければ、保有を1番最初にもたらすことで興味、検索へと結びつけることは容易だということが分かるかと思います。

この新しい行動モデルにはH(Holding)AISASとでも名前をつけてみます笑。

 

いきなりByteballの保有がもたらすユーザ行動例

理想的なユーザ行動例を書いてみると、

なんかByteballとかいうものをもらったのだけど何これ?(保有・認知)
⇨Byteball気になる(興味)⇨調べてみよう(検索)⇨ふむふむwalletをDLするのか、ちょっと難しいけど、1000円分もあるから挑戦してみよう、bittrexとかいう取引所で売買できて、バイナリーオプションもできるのか、さらに京都のヘアサロンで髪を切れば20%のキャッシュバックなんかあるのか⇨よし、とりあえず買ってみよう(行動)⇨面白いからByteballで髪も切ってみよう(行動)⇨Twitterに投稿(共有)

という感じでしょうか。とても理想的ですが笑。

 

tipmonaから得られたインサイト

tipmonaから得られたインサイトとして、ユーザにいきなりByteballを保有している状態をもたらせば、そこから容易に認知、興味、検索、行動という流れを作れるということです。行動には新たにByteballを購入するや、Byteballを使用して決済をするなどが含まれます。
Byteballユーザを増やすためにはます認知してもらわないといけないとい先入観がこれまでありましたが、tipmonaを通じて新たな気づきが得られました。本当によく考えられたサービスだなと思います。

 

Byteballユーザ拡大のための施策

次回の記事でtipmonaから得られたインサイトからByteballユーザ拡大のための施策について考えてみたいと思います。 まずは同じようにtipbyteを作ることがいいかもしれません。tipbyteの開発については現在、tipmonaのソースを読んでいる最中というステータスです。すでに開発中の方がいましたら、何かしらご協力できるかもしれませんのでご連絡いただけると幸いです。

Byteball コミュニティマネジャーへのインタビュー日本語訳 Part2

ByteballのコミュニティマネージャーであるCryptKeeperとのインタビューの第2部。インタビューの第2部では、Byteballの技術力、ブラックバイト、次回のディストリビューション、キャッシュバックプログラムについて説明します。

原文はこちら。

 第1部の日本語訳は下記。


BTCGERMANY他の暗号通貨に比べて、技術的な強みや技術的な優位性についてざっと教えてください。

CRYPTKEEPER主な機能について要約すると、

・革新的なDAG技術の使用:ブロックなし、マイナーなし、PoW・PoSなし、トランザクション数の制限なし

・すべてのプラットフォーム上におけるユーザーフレンドリーなWallet

・マルチシグのサポート

・スマートコントラクトは条件とトランザクションを結びつける事ができます。これはEthereumに似ています。 Byteballの強みは、スマートペイメントの作成がwallet内で直接行われるため、シンプルな操作で完了できます。

・エアドロップ、GB / BTCの交換、スポーベッティング、フライトの遅延に対する保険などのためのチャットボットによる対話ベースのインタラクション

・チェーンにデータを供給するためのオラクル
例:BTCレート、スポーツ結果またはフライトデータ

・プライベートなblackbytesなど、定義されたプロパティを持つアセットの作成

・blackbytesは、プライベートな、追跡不可能な価値転送(現金など)を提供できます

・Walletユーザー間の暗号化されたチャット

他の暗号通貨はこれらの機能の一部をカバーしていますが、walletの使いやすさと組み合わされた通貨としてはByteballは唯一無二の存在です。


BTCGERMANY匿名のBlackbytesの領域にはどんな開発がされているのでしょうか?

CRYPTKEEPERそれについて私が言える事はあまりありません。
というのもチーフディベロッパーは、Byteballのロードマップがないことから、今後の機能に関する情報をあまり出さないからです。

また多くのユーザーがBlackbytesを取引所(Bittrexなど)に追加するよう要求しています。しかしTonychはこの要求をBlackbyteのプライベートな性質を損なうユーザデータの集中と見なしているため、拒否しています。

にもかかわらず、現在、BEEPFreebeというBlackbyte取引のポータルが2つあります。 これら2つの取引所は独立したByteball開発者によって運営されています。既にここで独立したコミュニティでの開発が行われていることがわかります。もはやByteballチームの手に全てがあるわけではありません。

 

BTCGERMANYByteballは詳細なロードマップがあるわけではないのですね。完成しテストされたソフトウェアがその時点ですぐ提供することが望ましいからなのでしょう。ちなみに現在進行中の開発は何でしょうか?

CRYPTKEEPERロードマップがなくても、私は新たなアセットの実装がもう少しでされる事が予想できます。Tonyとサードパーティーの開発者の間にはすでに交流があり、技術仕様はすでに完成しています。 Titancoin ICOの開始以来、ハッシュ値による識別はまだ実用的ではないため、非常に必要とされています。
私たちのチーフディベロッパーであるTonychは、Titancoin用のICOチャットボットをボットストアに導入しました。彼は優れた開発者であり、いつも驚かされます。

 

BTCGERMANYエンドユーザにとって、スマートフォン上の軽量walletは常に実用的だと思っています。Androidではすでに利用可能ですが、Appleの公式AppStoreにはByteball walletはありません。iOSのwallet開発に取り組んでいるのでしょうか?

CRYPTKEEPERiOSのwalletは当初から入手可能で、一部のユーザーはiPhoneでも使用しています。残念ながら、要件はアップルの開発者ライセンスと同じであるため、自分のデバイスにのみアプリをインストールすることができます。
またAppleストアに公開するための条件が厳しいため、Byteball walletはまだAppStoreにはありませんが、まだまだ頑張っています。

 

BTCGERMANY現在、Byteballの全供給量における半分が配布されています。あなたがディストリビューションラウンド中にByteballを持っていれば、複利のため無料で保有Byteballの約50%をを得られるんですよね。正確な記述はなされていないのでわかりませんが、ディストリビューションの回数は維持され、例えば4〜5回の追加のディストリビューションラウンドでは、それぞれ10%のバイトが得られ、さらにBlackbytesも得られるのでしょうか。

CRYPTKEEPERおそらくそうではありません。 Bitcoin保有者のペイアウト率がすでに削減され、10月のエアドロップが中止され、Tonychは最近12月のエアドロップもキャンセルしています。より詳細な情報は、11月中旬に発表される予定です。(すでにTonychからアナウンスがあり、エアドロップは来年3月までなしで、12月に新たなディストリビューションを行う方針)。
私は、Byteballのディストリビューションは他の方法で継続すると思います。 Byteball Cashbackプログラムという別の方法で、すでに無料でByteballを得られる方法があります。

 

BTCGERMANY現在のところ、ByteballはCryptoxやBittrexなどの規模の小さめな取引所でのみ取引されています。これは、すべてのByteballがまだ配布されていないことと、すべてのByteballがすぐに配布され、エコシステムが完全に機能すれば、より多くの取引所がByteballを上場し、より多くの取引が行われるということができるのでしょうか?これに関する他の取引所からの声明はありますか?

CRYPTKEEPERBittrexは最も出来高の大きい取引所であり、非常に満足しています。 Cryptoxでは、取引所でByteballを預けたままでもエアドロップを受け取ることができます。網羅させるために説明すると、Cryptopiaでも取引されています。CryptochangeX はロンドンベースの取引所でまだ開かれたばかりですがByteballも取引できます。
そしてまもなく、法定通貨との取引も可能になります。私が知る限り、他の取引所からByteballを上場するという声明はありません。

参考記事:Byteball取り扱い取引所 Crypto Changexがローンチ。

 

BTCGERMANYBTCGERMANY.deの広告顧客である「Anycoin direct」は、Byteball Cashbackプログラムにおいて広告料金を支払ったため、支払いBytebakll分の20%を受け取っていますようですが、キャッシュバックプログラムを大規模に使用している他のパートナーシップはあるのでしょうか?

CRYPTKEEPERこの支払いが実際にはこれまでのところキャッシュバックプログラムでは最大でした。他のキャッシュバック・パートナーについてですが、多くの小規模な取引が常にあります。

Byteballの未来はByteballプラットフォームにいかに多くのエンジニアが集まるかが重要。

平野淳也さんがByteballファウンダーTonychへのインタビューを行いました。これはByteballファンはもちろん、多くの方が楽しみにしていたインタビュー記事だったかと思います。

僕自身も待ちに待っていたので、インタビュー記事を読んで今後のByteballに必要なことについて考えてみました。ぜひご意見等あればコメントをお願いします。

 Byteballの強みについて

■現在、数多くの暗号通貨プロジェクトが存在します。それらと比較して、Byteballの強みは何であるとお考えですか?

実際に使われる暗号通貨プラットフォームでありたいと思います。
スマートコントラクトや、アセットなどの機能を、現実世界で使えるように、なるべく普通の人でも分かるようにデザインしています。
それらは、お互い知らない人同士が、お互いを信用をせずとも、トラストレスで価値交換することを可能にします。

実際に使われる暗号通貨プラットフォームというフレーズがシンプルで一見当たり前のことをいっているようですが、実際にエアドロップというディストリビューションにおいて、多くのユーザにByteballを行き渡らせようとしている点や、使えるアプリケーションが多数出ている点でビジョンが実現されつつあります。

他の暗号通貨やICOでは実態のないプロジェクトが散見されますが、Byteballはローンチして約1年ほどですが、現在の開発状況を見ると、今後さらにユーザに浸透するポテンシャルを持っていると思います。

witnessの譲渡について

■なるほど。witnessの移譲に関して、具体的なタイムラインなどは考えていらっしゃていますか?

分散化はできるだけ、早く完了させたいと思っています。
Byteballのプラットフォームの課題であることを認識しており、可能な限りは、早く進めたいと思っています。
可能な限りの努力をしますが、具体的なタイムラインなどを、今、私からは約束することが出来ません。 

個人がByteball上でのトランザクションを作る際にwitnessというノードを選択(デフォルトはTonychらコア開発者のwitness) しますが、そのwitnessを外部に譲渡する予定があるそうです。

記事内で平野さんは日本コミュニティへの譲渡の提案を匂わせていましたが、日本コミュニティ内でwitnessの立ち上げテストなどが成功した実績があるなど、可能性はあるかと思います。witnessの非中央集権化はByteballの今後に関してもっとも重要な部分の一つであるとても難しい課題です。今後の動きについても追っていきたいと思います。

アプリケーション開発の容易さ

■Byteball上でのアプリケーションは、サードパーティーによる開発のものも、本当に数多く増えていて、驚いています。
これらの実装は、簡単なのでしょうか?

もちろんです。
とても簡単に作れます。
Byteball.orgのwebサイトに、開発者向けキットも用意しています。
簡単にスマートコントラクトを実行できるチャットベースのアプリケーションを作成でき、ウォレットに搭載されているbotストアに、あなたのアプリケーションをリスト出来ます。

確かにByteballのアプリケーションは明らかに他の暗号通貨プロジェクトよりも開発が活発に見えます。これは開発者が簡単にアプリケーションを開発できる環境があるDAG等のByteball自体の技術に関心を持ったエンジニアが多いといった理由だと考えられます。

Byteball開発者が増加⇨アプリケーション増加によってユーザ増加⇨ユーザ増加によって開発者増加という正のスパイラルに入ることができれば、爆発的な普及に繋がるかもしれません。

 ディストリビューションについて

■一方、ここ数ヶ月は、エアドロップのあとに価格が下落をしていたり、エアドロップはなるべく多くのユーザーを集めるという意味では、その役目を十分に果たし終えたという意見もあります。
今後のディストリビューションプランについては、どのようにされるつもりでしょうか?

ディストリビューションの方式は、エアドロップからキャッシュバックプログラムに移行をしつつあります。
これは登録した小売店で、決済をされたら、10-20%のByteballが、キャッシュバックされるというプログラムです。
もし、小売店でしたら、日本からも申請ができます。
しかし、初期のエアドロップと比較したら、キャッシュバックプログラムは、ユーザーを広げる意味での効果としては低いです。
決済でByteballを使う動機にはなりますけどね。

エアドロップも今後も恐らくは行いますが、これまでよりペースを落としますし、供給量もかなり減るでしょう。
エアドロップは、あなたが言うように、byteballプラットフォームのユーザーベースを増やすためのものでした。 

エアドロップというディストリビューションによって、確実に多くのユーザにByteballが行き渡ったと思います。しかしこれらが実際に使われないと意味がないので、エアドロップ形式からキャッシュバックに移行していくという方針は納得できます。

では、仮にキャッシュバックがない状況で、法定通貨電子マネーや他の暗号通貨を使わずにユーザがByteballを使うメリットは何なのでしょうか。DAGによってトランザクションが高速、手数料が低い、理論上スケーリングの問題がない等の強みはありますが、ユーザが使用するのに裏側の技術など興味はないはずです。

結局ユーザがプロダクトを使うのは、そのモノ自身が便利だったり、使いやすかったり、みんなが使っているといった理由なのではないでしょうか。つまりはアプリケーションの機能性やUIといった質ということになると思います。

まとめ 

以上、インタビューへの感想でした。Byteballは何かの用途に特化したプロダクトではなく、ブロックチェーンのスケーリングの問題を理論的に解決した万能型のプラットフォームであると思っています。

よってwitnessの集権化等の課題はありますが、Byteballの未来はByteballプラットフォームにいかに多くのエンジニアが集まるり、いかに多くの洗練されたアプリケーションがたくさん生まれるかにかかっているような気がします。

それぞれの暗号通貨ごとに様々な強みや課題がありますが、最終的にそれらが利用されるには実態のあるアプリケーションが必要であり、それを作るのはエンジニアです。しかし一部の開発者だけでは作れるアプリケーションの数は限られます。よって多くのエンジニアが集まるために、エンジニアからみてByteballプラットフォームでの開発が魅力的である事が今後のByteballにとって重要なのかもしれません。 

 

Byteball コミュニティマネジャーへのインタビュー日本語訳 Part1

 Byteball コミュニティマネジャーであるCryptoKeeperへのインタビュー記事を著者から承諾を受けましたので日本語訳をします。適切な日本語表現が思い浮かばない点は翻訳をそのまま使用しているため、不自然な日本語の部分が多いかと思います。また意訳している部分もある点についてはご了承ください。間違え等あればご指摘いただけると幸いです。

原文はこちら。

CryptoKeeperのツイッター

Byteballインタビュー:暗号通貨の第3世代 Witness, IOTA vs BYTEBALL

 私にとってByteballは最も興味を持っている暗号通貨のひとつです。Facebookでは、今後のByteballディストリビューション(配布)について投稿しました。
またよく私はなぜByteballなのか?と聞かれます。現在の暗号通貨界隈では、毎日のように「トークン/コイン/ ICO」が公開されていますが、Byteballは目立ったアナウンスなくプロジェクトの結果を配信しています。

 しばしば、多くのコンセプトとアイデアがあると、イノベーションとはアナウンスすることではなく実行することであることを忘れています。もちろんユーザに広まることの重要性は言うまでもありません。そこで私はByteball CommunityManagerであるCryptKeeperにByteballに関するインタビューを依頼しました。ありがとうございました。


BTCGERMANY:どうやって暗号通貨とByteballの世界に入っていったのですか?

CRYPTKEEPER:私は2013年に初めてBTCとNXTを購入し、それからEthereumのような暗号通貨も購入して以来、ビットコインとアルトコインの投資家、ファンです。
私は当初からこのプロジェクトを魅力を感じて追っていきました。Vitalikが書いた興味深い記事が載っているBitcoin Magazineをコピーしたものをどこかに持っています。時が過ぎるのは早く、2016年9月以来、私はByteballファンであり、コミュニティマネージャー、資金管理者としてコミュニティに貢献しています。


BYTEBALLインタビュー - パート1

BTCGERMANY:ByteballはBitcoinのようなブロックチェーンを使用せず、Directed Acyclic Graph(DAG)のテクノロジを使用しているため、Byteballは第3世代の暗号通貨といわれることがよくあります。ビットコインのようなブロックチェーンベースの暗号通貨との最も重要な違いを説明して頂けますか?

CRYPTKEEPER:私たちは皆、ビットコインプロトコルがフォークをすることを知っていると思います。またフォークの結果として得られるコインであるビットコイン・キャッシュやビットコイン・ゴールドは、多くの人によく知られています。
 これらのフォークの理由は、ビットコインブロックチェーンBitcoinトランザクションが格納されているブロックのサイズ(1 MB)の制限を更新する必要があるためです。ブロックの生成おおよそ10分ごとであるため、処理できるトランザクションの最大数は限りがあります。
 トランザクションは取引手数料の金額によって優先度が決まり、ブロックに含まれます。しかしブロック内のトランザクションがいっぱいであれば、次のブロックを待たなければなりません。よって支払い手数料の額によっては、自分のトランザクションがブロックに含まれるまで待つ必要があるかもしれません。
 この問題は現在、多くのビットコインユーザがトランザクションの高速化を要求している状況です。ビットコインの開発者達は、SegWitとブロックサイズを1から2MBに変更するという2つの解決策に取り組んでいます。
 Byteballはビットコインとは根本的に異なるアプローチをしています。Byteballにはブロックという概念がなく、トランザクション数に制限はありません。基礎となるプロトコルはDAG(Directed Acyclic Graph)と呼ばれます。

Byteballには、ビットコインブロックチェーンに比べて以下の利点があります。

・DAGを使用することで、ビットコインのマイニングのようにブロックが生成されるのを待つ必要がなく、トランザクションは即座に承認を得られます。

トランザクションがブロックに収まる必要がなく、DAGによって保留中のトランザクションを無限に拡張することができます。

ビットコインとは異なり、承認の数はトランザクションの正当性のプロバビリティを計算するため使用されるため、Byteballは決定的なファイナリティがあります。
*ファイナリティ:期待通りの金額が確実に受け取れる決済

ビットコインとは異なりマイナーが必要ないため、ビットコインのPoWと比較してエネルギー消費を大幅に削減できます。

 承認数をカウントする必要がないため、Byteballのファイナリティは特に有用であることが分かっています。
 Byteballでトランザクションが承認されると(これらは30秒から数分)、トランザクションは完了し、元に戻すことができません。 ただし、ビットコインのブロックの制限を取り除くメリットを体感するには、同時に多数のトランザクションを処理する必要があります。 これはByteballのようなまだ始まったばかりのプロジェクトではめったにありません。 しかし、毎月行なっていたエアドロップによってたくさんのトランザクションが生まれ、それらは問題なく処理されました。 Byteballはエアドロップの円滑な運営を賞賛されており、これはつまり(スケーリングの)ボトルネックがないことを示しています。

BTCGERMANY:暗号通貨は、人や中央集権への信頼ではなく、ソフトウェアや数学に対する信頼であるといわれています。 ByteballにおけるWitnessはどのような役割を果たしているのでしょうか?

CRYPTKEEPER:WitnesはByteballプロトコルの特別な機能です。 DAGチェーンは安全なタイムスタンプ(またはブロック番号)を持っていないので、Peerは定義された順序で生成されることが保証された信頼できるトランザクションのソースを必要とします。これにより不正なフォーク(いわゆる shadow DAG)に起因するトランザクションが承認されなくなります。
 さらに、二重支払いを見つけることができます。 Byteballには12人のWittnesがいて、ウォレットのデフォルト設定は現在Byteballの開発者であるTonyによって運営されている12人のWitnesになっています。
 Byteballの配布は完了していないため、Tonyには多くのByteballが残っているため許容されていますが、近い将来12のWitnessはより多様なユーザーグループによって運営されるはずです。そして、Witnessという要職のためにそれらのユーザーが自分の身元を開示することは明らかに意味があります。しかしまだその時ではないかもしれません。

 WitnesがByteballシステム全体のコンセンサスを代表していると誤って主張されることが多いですがそれは事実ではありません。むしろそれらは、直列化されたトランザクションを生成することによって、DAGチェーンを通じて一種の「central path(中央パス)」を形成します。
 したがって、これらのトランザクションを正しい順序で生成する範囲でのみ、Witnessを信頼しなければなりません。 1つのWitnessでこれを達成するのに十分だと思いますが12という数字は個々のWitnessの時々の失敗を補うために選ばれました。


BTCGERMANY:IOTAとByteballは、第3世代の通貨であり、Byteballはより多くの機能(アセット、スマートコントラクト、BlackBytes)を提供しています。しかし、IOTAはFree TransactionというByteballとは別領域に焦点を当てています。しかしまだByteballはIOTAと競合関係にあるという見解がありますが、Byteballはどの方向に進んで行くのでしょうか。

CRYPTKEEPER:Byteballは初期の頃からユーザ中心主義です。それは例えば初期バージョンのウォレットの使いやすさに見てとれます。一方、IOTAは、IOT(Internet Of Things)アプリケーションを対象とし、手数料ゼロ取引に焦点を当てています。 Byteballの手数料はすでに非常に低い(現在1トランザクションあたり1セントを下回っている)にもかかわらず、IOT領域を奪おうという計画はありません

BTCGERMANY:もしそうでなければ、Byteballはどこを見ているのでしょう?Byteballは暗号通貨の世界における競争においてどのようにして目立とうとしているのでしょうか。

CRYPTKEEPER:Byteballには高度なDAG技術などの多くの利点があり、基本的にブロックチェーンベースの暗号通貨のスケーリング問題を解決します。加えて、エアドロップによってすでにByteballのフェアな配布をし、多くのユーザを得ています。またホワイトペーパに記載されている機能は、段階的に実装されます。より現実的なアプリケーションはプロモーションされますが、すでにByteballキャッシュバックプログラムが既に始まっています。ディーラやサービスプロバイダーは、金額の10%を顧客へByteballで返します。またByteballで直接支払う場合は、20%のキャッシュバックが可能です。  またTitancoinICOはByteball Walletに最近追加されました。Byteballウォレットではチャットボットを介して二酸化チタン製造業者の資産を直接購入することができます。その他のアプリケーションもすでに動作しています。

Part2はこちら。

Byteballのキラーアプリ登場。Byteballで通貨の上下を予想するbinaryballsをやってみました。

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ついに出ました。Byteballでバイナリオプションができるアプリ binaryballsです。

バイナリオプションとは
 まずそもそもバイナリーオプションとは、相場の動きを「上昇する」か「下落する」かを予測し、その後の値動きに応じて利益を得るor損失を被るというものです。しかしFXとは異なり、損益の金額は変動した値幅に影響されず、固定されています。

binaryballsとは
 binaryballとは、Byteballを賭けて、例えば1時間後にビットコインの価格が上がるか下がるかを予想し、当たれば賭け分の約80%(変動あり)を乗せて受け取ることができるアプリです。

 

実際にやってみた

Byteballのウォレット、1MB以上のbytesがあればすぐできます。

  1.  binaryballsのページに飛び、Trade nowをクリックします。

    f:id:taigok:20171114205125p:plain


  2. 通貨ペアを決めます。
    f:id:taigok:20171114205350j:plain
    通貨ペアは10種類で、BTC/USD、ETH/USD、LTC/USD、XMR/USD、XRP/USD、DASH/USD、XEM/USD、NEO/USD、BCH/USD、EUR/USDです。自分はBCH/USDペアを選択しました。


  3.  Betする内容を決めます。

    f:id:taigok:20171114210028j:plain

     Start time(いつから)、Duration(何時間の値動きか)、Stake(いくらByteballをかけるか)、Contract type(上がるか下がるか)、PAYOUT(当たればいくらもらえるか)を決めてPurchaseをクリックします。
     自分は今から1時間後にBCHの価格が下がるほうに1MBytes Betしました。もし予想が当たった場合、1.792Mbytesを受け取ることができます。このリターン率は、運営者曰く、対象通貨のヒストリカルデータと他者のBet状況によって計算されるようです。ある時点では94%のリターン率の時もありました。

  4. Byteballアドレスを入力し、Confirm Contractをクリックします。
  5. f:id:taigok:20171114211156j:plain


  6.  Bytesで支払いをするため、Pay with Bytesの部分をクリック。
    f:id:taigok:20171114211603j:plain


  7. PCの場合、自動でwalletの支払い画面に移動し、支払い先、金額も自動で入力されているため、SENDをクリック。f:id:taigok:20171114212044j:plain

     

  8. binaryballsに戻り、右上のBoardをクリック。下記画面が表示されていれば、支払いは成功。f:id:taigok:20171114212816p:plain


  9. あとは待つのみ。f:id:taigok:20171114213606p:plain



  10.  時間になると結果が表示されます。f:id:taigok:20171114213740p:plain運よく当たりました。1.792MBytesをゲット。


  11. 結果がウォレットに即反映される。

    f:id:taigok:20171114213916j:plain


まとめ

 いかがでしたでしょうか。ログイン等いらずByteballとウォレットを持っていれば簡単にバイナリオプションができます。また見方を変えると、アルトコインのショートができるとも捉えられます。
 まだ通貨ペアが少ないのと、Stakeが固定であること(1MB,10MB,100MBのみ)、控除率(ハウスエッジ)が約20%程度といった短所がありますが、Byteballのアプリではなかなかキラーアプリになるかと思います。ここまでたくさんのアプリが出てる暗号通貨はないのではないでしょうか。


 Byteball普及のためにはこういったアプリは必要だと思いますが、もっと身近で利用できるものがあればいいなと個人的には思います。なのでTwitter上でチップを送ることができるtipbyteの開発を進められたらと思います。ぜひ一緒にやってくれる方やもうすでに取り掛かっているよという方がいましたらご連絡頂けたらと思います。


Byteballの情報収集に役立つソースまとめ。

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Byteballの情報収集に役立つソースをまとめてみたいと思います。これらのソースを追っていけば基本的なByteballの仕組み、最新情報について行くことができると思います。 

Byteballの基本をおさえたい

● ホワイトペーパ(英語)
Byteballの企画や構想、そして技術的な内容を載せた公開文書です。とりあえずこれを読めば、Byteballのことがだいたいわかると思います。しかし、英文かつ49ページもあるため、なかなか全て読むのは厳しいかもしれません。

Byteball公式サイト(英語)
Byteballの概要について書かれている公式サイトです。ここからウォレットのダウンロードや、Byteballの配布情報などを取得できます。日本語版もあります。

Byteball wiki (英語)
Byteballについての情報が幅広く載ってます。知りたいことがあればここを読めば大体の情報は載っているかなと思います。

Byteball公式ブログ (英語)
Mediumというサービスで情報発信しています。とりあえずFollowだけして、更新があれば通知されるようにして読む形が良いかと思います。

● Byteball日本コミュニティブログ (日本語) 
Byteballの日本コミュニティのメンバで情報発信しているブログです。まだ記事としては少ないですが、これから徐々に増えてくると思うのでおすすめです。

 

最新の情報を収集したい

Byteball 公式Twitter (英語)
Byteballウォレットの機能追加や、記事紹介等、最新の情報がツイートされるためフォローすることをおすすめします。 

● CryptoKeeperのTwitter(英語)
Byteballのコミュニティマネージャです。

YamaokaさんTwitter (日本語)
日本で初めてwitnessの稼働を検証された方で、これからはアプリ周りも見ていきたいとおっしゃっています。日本語で技術周りの情報を得たい場合はフォローをオススメします。

筆者 Twitter(日本語)
手前味噌ながら、筆者のTwitterです。Byteballの情報については正しい情報をお伝えするように心がけております。

● bitcoin talkのByteballページ (英語)
世界最大の暗号通貨掲示板のByteballページです。リンクは一番初期にByteballファウンダのTonychが投稿したページです。最新の情報が得たい場合は、一番後ろのページに行くといいです。

● Byteball公式Slackコミュニティ(日本語・英語)
Slackという主にビジネス向けのチャットツール上で様々なByteballについての情報や意見交換が行われています。japaneseルームもあり、そこでは皆でByteballを普及させようというモチベーションのメンバたちがたくさん集まっているため、ぜひ参加することをオススメします。現在招待制になってしまっているため、上記リンクからメールアドレスを送付してください。

 

DAGについて学びたい

●  DAG型暗号通貨のすすめ ブロックチェーンを代替しうる新技術
DAGの仕組みについて基本的な説明がされていて、最初の理解におすすめです。

● ブロックチェーンに変わる新技術?DAGとは (日本語)
ビットコインの情報サイトの運営者ブログで、上記記事では日本語でDAGについて詳しく書かれている貴重な記事です。

● byteballの合意形成アルゴリズムについて(日本語)
Kensuke Itoさんの記事で、DAGでのコンセンサスアルゴリズムについて書かれています。こちらも日本語では貴重な情報になっています。

wikipedia (英語)
DAGについてとても詳しく書かれていますが、なかなか読むのは厳しかったです。

 

Witnessについて学びたい

● ByteballのWitnessとは。 - Byteballの未来
本ブログ記事になります。基本的なWitnessの情報については理解できるかと思います。
Witness稼働手順 - Byteball開発者向け情報wiki
Witnessを実際に稼働するための手順をYamaokaさんがまとめてくださっています。とても貴重です。

 

Byteballを使用した開発、コアな仕組みについて学びたい

● Byteball開発者向け情報wiki
YamaokaさんがByteballを使ったアプリやシステムを開発するための情報を集めたwiki。開発者は要チェックで共同編集者も募集しているとのことです。

技術発掘
@tasklist78さんが運営されているブログで、Byteballの技術的な調査ログを書かれており、参考にさせてもらっています。

 

Byteball公式ウォレットを使ってみたい

Byteball公式ウォレット テストネット版 (本ブログ記事) 
とりあえずByteballをウォレットを触ってみたいという方向けの記事です。テスト環境なので、実際のbytesを使用せずにウォレットを動かせます。

Byteballバウチャー(本ブログ記事)
ByteballのWalletでバウチャーを作成できるアプリです。

Byteballウォレットのマルチシグ機能について(本ブログ記事)
複数人や複数デバイスで1つのウォレットを管理するときに便利な機能であるマルチシグについて解説しています。 

Byteballウォレット間のペアリングについて(本ブログ記事) 
Byteballウォレットが入った端末間を連携させるための手順です。送金する相手やマルチシグウォレットを作成したりする時にペアリングをします。

Byteballのアプリを使ってみたい

Binaryballs(英語)
Byteballでバイナリオプションができるアプリです。

LuckyByte(英語)
賞金つきくじアプリです。

 

Byteballの取引ができる取引所

Bittrex
Byteballの取引ができる定番の取引所です。私もここを利用しています。Byteballの出来高の90%以上がBittrexです。

Cryptox
Byteballが1番最初に上場した取引所です。エアドロップ時も対応したようで良心的な取引所との噂ですが、Bittrexと比較すると流動性は低いです。Bittrexに登録できない方はこちらですとKYCが必要ないためすぐ購入可能かと思います。GBYTE/BCC(BCH)のペアもあります。

CryptoChangex
まだローンチしたばかりの取引所ですが、Gbyte-BTC、Gbyte-LTCの取引が可能で、これからに期待です。下記記事で紹介しています。

Byteball取り扱い取引所 Crypto Changexがローンチ。 - Byteballの未来 

 

Byteballのチャート

Blockfolio
スマホアプリでByteballのチャートを見ることができます。Byteballに限らず自身のポートフォリオ、取引を登録することでリアルタイムの資産額が確認できます。

 

最後に

 以上、情報ソースのまとめでした。まとめていて気になったことは、やはり日本語の情報源が限られている点です。ですので、本ブログは日本語でのBytebal情報を最速かつ誰でも分かりやすく提供することを頑張っていきたいと思います。TwitterでもByteball情報をツイートしますので、良ければフォローをお願いします。

Byteballのキャッシュバックプログラムとは。日本のキャッシュバック店の紹介も。

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ByteballのディストリビューションとしてAirdropを紹介しました。

エアドロップでのディストリビューション(配布)は、より多くのユーザ獲得が目的ですが、Byteballの決済手段としての利用を広げるために、キャッシュバックプログラムという仕組みもあります。 

 

キャッシュバックプログラムとは

キャッシュバックプログラムとは、提携された小売業者、支払い処理業者、カード発行者との決済の10%をByteballで受け取ることができるというもので、支払い方法を問いません。つまり、日本円で支払ってもキャッシュバックを受けることができます(店舗によっては受け付けない場所もあり)

このキャッシュバックはまだ配布されていないByteballから提供されるため、提携業者が支払うわけではないため、お店側にも大きなメリットです。また、支払い方法がByteballの場合、20%のキャッシュバックを受け取ることができます。

 

なぜキャッシュバックプログラムを提供するのか

なぜ10% or 20%ものキャッシュバックを受けられるのでしょうか。
Byteballの開発者は通貨は多くの人に行き渡ることが重要で、無料配布はより多くのユーザ獲得が目的であると言っており、運営の管理している有限の資金プールからキャッシュバックを支払っています。Byteball開発者は有限のプールの1%を報酬として受け取っており、Byteballでの決済が増えること=Byteballの価値が上がることであるため、キャッシュバックを行うことは少しでも多くの方にByteballが広がることを目的としております。

 

日本でByteballのキャッシュバックが受けられるサービス

Airbnbのホスト

京都のヘアサロン LP

赤坂のベルギービール・料理 サンタルヌー(キャッシュバックはByteballのみ)

ヤフーショッピング やまうち堂

平野淳也さんサロン 世界で生きる実践

香川県高松市のカフェ 北浜アリー Cantina

 

キャッシュバックプログラムが広がるためには

キャッシュバックプログラムですが、ユーザ側、店舗側共にメリットがあることは間違いありませんが現状あまり普及しておりません。個人的には普及には下記が重要と考えています。

  1. iPhoneユーザがウォレットアプリをAppStoreからDL可になること
    店頭決済を行う場合、モバイルウォレットが必要かと思いますが、
    現在、Appleから承認が得られていないため、AppStoreからアプリをDLすることはできません。DLするためにはMacが必要なため、ハードルが高い状況です。
    特にiPhoneユーザの多い日本では大きな問題だと思っています。
    現在、開発チームに働きかけを行なっているところです。

  2. 店舗側の導入手順(日本語)があるといい
    店舗がキャッシュバックを受けるための申請や、実際のキャッシュバックのやり方等が分からず苦労したという意見があったため、導入のための手順があるといいと思います。

  3. 既存のByteballerがガシガシByteball決済する
    Byteballに期待しているため、今後何倍にも価値が上がると考えると、決済に使いたくないと思ってしまうのですが、ガシガシ使い、ネットワーク効果によって価値を上げていくことが重要と思います。

 

キャッシュバックプログラムの問題点

キャッシュバックを導入している京都のヘアサロンLP様にヒアリングを行なったところ、Byteball自体の認知度が低く懐疑的なお客様が多く、キャッシュバックという仕組みがさらに怪しさを増強しているそうです。

リアルな潜在的ユーザの声を聞くことはとても大事です。現状Byteballの認知度はとても低く、認知度の低い暗号通貨のキャッシュバックはとても怪しいのは理解できます。よって認知度をあげること、下記Yamaokaさんの指摘のようにキャッシュバックの仕組みについて説明をする必要もあるかと思います。

さらにヒアリングでは、日本の取引所に上場されたら安心してお客様にByteball決済を勧めることができるとのことでした。

以上、Byteballのキャッシュバックプログラムでした。Byteballでの決済が広がれば、ユーザも増えるはずなのでこのプログラムは大いに普及することを願います。

ByteballのAirdrop(エアドロップ)とは。

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Byteballのネイティブ通貨であるGBYTEはビットコインのようにマイナーに対する報酬という形で与えれるのではなく、またRippleのようにプレマイン(あらかじめ開発者がその通貨を保有する)でもありません。

Byteballのディストリビューション(配布)はAirdrop(エアドロップ)という形で、ビットコインまたはByteballの保有数に応じて基本的には1ヶ月に1回無料で配布されてきました。開発者によると、通貨は多くの人に行き渡ることが重要で、無料配布はより多くのユーザ獲得が目的であると言っており、初のAirdropでは70000BTC分がリンクされました。

これまでのAirdrop

これまでのAirdropを振り返ってみます。

# Snapshot (UTC) Block time BTC to GB BTC to GBB B to B B to BB
1 25/12/16 00:00 00:02:59 1.4152 2.9876 1 2.1111
2 11/02/17 00:33 00:44:34 0.0625 0.1319 0.1 0.21111
3 12/03/17 14:54 15:02:25 0.0625 0.1319 0.1 0.21111
4 11/04/17 06:08 06:22:12 0.0625 0.1319 0.1 0.21111
5 10/05/17 21:42 21:46:16 0.0625 0.1319 0.1 0.21111
6 09/06/17 13:10 13:17:27 0.0625 0.1319 0.2 0.42222
7 09/07/17 04:07 04:20:40 0.0625 0.1319 0.2 0.42222
8 07/08/17 18:10 18:11:03 0.0625 0.1319 0.2 0.42222
9 06/09/17 07:02 07:09:14 0.00625 0.0132 0.1 0.21111
  October skipped          
10 04/11/17 05:23 05:24:16 0.00625 0.0132 0.1 0.21111

Byteball Wikiより

上記のように、これまで計10回Airdropがあり、10回目は61,299.720840161 GBが配布されました。 これまで、645,222.052937914 GBが配布済み(64.5%)となっています。

 

Airdropの問題点

一見、より多くのユーザ獲得という点においてうまくいっているようにみえるAirdropですが、下記記事においてWavesとLiskのプロジェクトにおける大量のビットコイン保有によって大量のByteballのAirdropを受け取ったと言われています。

つまり、一部のビットコイン大量保有者に対して偏った配布がされているということです。よってより多くのユーザ獲得という目的に沿っていないとも言われています。

 

また、Airdop後は確実に値下がりをしており、現在は歯止めが効かなくなっています。

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Airdropはいつまで続くのか(アップデートあり)

残りのAirdropについてですが、開発者によると段階的廃止の予定で、残り1,2回なのではと予想しております。アップデートがあり、2017年3月までエアドロップでの配布は延期にするとのこと。また、3月に実際にエアドロップをするかも未定とのことです。

 

 まとめ

エアドロップは公平にユーザに対して配布し、ユーザ数を増やすという意味でうまくいったのかもしれません。しかし、BTCユーザに対しても配布したことにより、配布に偏りが出たことや、エアドロップのペースが早く、価格下落に繋がってしまったことなどネガティブな点も否定できません。
私個人としては、もうAirdropによる配布や取りやめにし、また別の方法でユーザ数を増やすべきだと思います。

下記、prunusさんの意見に私は賛成です。配布によって直接的にユーザ数を増やすのを目的とするのではなく、Byteball周りのプラットフォームの強化に貢献した人に対して報酬として配布をする。結果としてByteballの価値が高まりユーザ数が増えるというユーザ獲得方法もあるのではないでしょうか。

非中央集権化が課題。Byteballの重要ノード、Witnessとは。

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Witnessとは

Witnessとは、ByteballのDAGネットワークにおける重要なノードを指し、ビットコインでいうところのマイナーとその他ノードにあたると考えます。

ビットコインは各マイナーがマイニングを行い新しいブロックを生成し、ブロックの承認をその他のノードによって行いますが、Byteballの場合、各ユーザごとに設定している12人のWitnessが二重支払いを防ぎ、トランザクション(ユニット)の承認を行なっています。

またByteballのトランザクションには手数料がかかり、その手数料は設定されている12人のWitnessが報酬として受け取ります。Witnessは個人でも運用することができ、実際にByteballのサードパーティアプリの開発を推進されているYamaokaさんが一度Witnessの構築、運用のテストまで完了されています。下記ページによると、Witnessの稼働には2~3日で100000bytes程度コストがかかるようです。

Witness稼働手順 - Byteball開発者向け情報wiki

 

デフォルトWitnessはファウンダーによって運用

各ユーザの12人のWitnessの設定はデフォルトではByteballファウンダーであるTonychが運用しているWitnessとなっています。ここで実際に自分のウォレットを確認をしてみましょう。

1. 左上の「三」の部分をクリック
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2. SETTINGSをクリック
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3. Witnessesを選択
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4. 12人のWitness一覧
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特に変更をしていなければ下記Witness monitoringページにあるOperated by TonychのWitnessとなっているはずです。上記の例は自分のWitnessesリストですが、1つだけCashBack WItness(MEJGDND55XNON7UU3ZKERJIZMMXJTVCV)というWitnessに変更をしています。つまり自分で好きなWitnessに変更をすることができます。

Byteball Witnesses monitoring service

 

中央集権化したWitness

現状Byteballの問題点として、Witnessが中央集権化しているという指摘があります。
下記を見ると、現在15のWitnessが存在していますが、15人のうち12人はファウンダのTonychの運営するWitnessであり、1つはCashbcak Witnessで、残りは個人で運用されているWitnessのようです。これが中央集権化されていると言われる所以です。

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また、ウォレットにおけるデフォルトWitnessの設定が全てファウンダーTonychのWitnessであるため、ほぼ全てのユーザの12人のWitnessがファウンダーによって運用されています。よって現状はファウンダーをトラスト(信頼)したネットワークとなっています。

これらデフォルトのWitnessたちはファウンダーから別の主体に運用を移行する予ですが、未定であり分散化への道のりはまだ遠いです。

また、個人でWitnessを稼働している方も散見されますが、現状インセンティブがないため、運用を停止されている方も多いようです。

Witnessの中央集権化はByteballの大きな問題点でありますが、逆にこの問題が解決する方向に進めば大きく躍進するポテンシャルがあると思います。

 

 

Witnessのインセンティブは

Witnessは選んでもらったユーザのトランザクションの手数料を受け取ることができます。ある日のファウンダー管理以外のWitnessを観察すると、一日65トランザクション程度でした。このトランザクション数ではランニングコストもかかるためWitnessを運営するメリットがあまりありません。

実際に計算をしてみると、ウォレットでByteballを送信するのに588bytes必要だったので、それを12人のWitnessで分割すると(実際に分割されるかは不明)、約50bytesになり、65をかけると3250bytesになります。2017年12月現在、1GBが30000円程度と考えると、1日に0.1円程度の収入になります。

多くのWitnessが生まれるためには手数料収入が増えること、つまりByteballのトランザクションが増えることとByteballの価格が上がることが重要です。

 

非中央集権化に向けた取り組み

一方、Cashback Witnessというサードパーティが運用しているWitnessがあります。
これは、ウォレット内の12人のWitnessの1つをCashback Witnessに変更することで、トランザクション時の手数料の一部が返ってくるというものです。ユーザー側に側にデフォルトのWitnessを書き換える動機を与えるサービスで、Witnessの非中央集権化(分散化)に一役買えるかもしれません。

しかしCashback Witnessを運営している方に確認したところ、現状金銭的なインセンティブに繋がらず、ただ非中央集権化に向けてWitnessを運用しているとのことでした。

Byteball Cashback Witness 

 

まとめ

多くの方が指摘している通り、Byteballのネットワークは中央集権化しており、時折トランザクションの遅延が見られ問題も顕在化しています。分散化への取り組みも見られますが、Witnessを運営する金銭的なインセンティブは現状ないためなかなか難しい状況です。

これから非中央集権化に向けて解決しなければいけない課題としては、ファウンダーが運用する12のWitnessをどういった主体に譲渡していくのかWitnessを運用する他の主体が多く生まれることです。これらの課題に対して進展があればTwitterや本ブログでアップデートしていこうと思います。

DAGベースの暗号通貨 Byteballとは。

本記事ではDAGベースの暗号通貨 Byteballの概要について説明します。一通り読むことでByteballの特徴や現在の状況について理解ができるかと思います。細かい内容については記事内のリンクをご確認ください。

 

Byteballとは

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Byteballとは通貨などの社会的価値を示す任意データの分散型管理システムです。

ビットコインをはじめとする多くの暗号通貨はデータ構造にブロックチェーンを使用していますが、ByteballはDAG(有向非循環グラフ)を使用している点が他の通貨との大きな違いになります。

コンセプトにSmart payments made simpleとあるように、Byteballではスマートコントラクトを扱うことかでき、 例えば見ず知らずの人とも価値のやり取りを行ったり、P2Pの保険などが利用できます。

・Byteball 日本語 公式HP
・Byteball ホワイトペーパー

 

DAG(有向非循環グラフ)とは

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DAGは日本語で有向非循環グラフといい、ノードと向きを持つエッジにより構成され、巡回しない構造のグラフのことを指します。ByteballはDAGをデータ構造として利用しています。

ビットコインにおけるブロックチェーンの場合、複数のトランザクションデータを格納したブロックを一方向に連続してチェーンのような構造にしていますが、Byteballの場合はブロックという単位がなく、雪玉のようにトランザクションがリンクしていくため、ブロックサイズの問題がなくスケーラビリティの問題が理論的に解消されています。(DAGの詳しい記事については執筆中) 

2018年2月に本番ネットワークを利用した負荷テストが有志によって行われており、ピークのパフォーマンスで17tps(transaction per second)、平均は10〜15tps 、100tx時に5tpsまで減少といった結果となっています。
 

コンセンサスアルゴリズム

Byteballのコンセンサスアルゴリズム同じアドレスが作成したトランザクションに対して順序を付けることで、同一ユーザが複数の同一ノード(トランザクション)を作成していた場合に順序が先に来るものを正しいトランザクションとして処理することで二重支払いを防ぎます。順序が明確ではない場合は、ユーザごとに設定している12人のwitnessによって、ノードに順序をつけます。詳細は下記記事を参照してください。

・Byteballの合意形成アルゴリズムについて

 

ネイティブ通貨 byte

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上記で説明したように、Byteballは通貨などの社会的価値を示す任意データの分散型管理システムであり、分散管理ストレージ(DAG)にデータを格納するためにネイティブ通貨であるbyteを支払う必要があります。支払う額は保存するデータサイズに比例し、1バイトのデータを格納するのに1byteが必要になります。

最大供給量は1,000,000,000,000,000 bytes (100万GBytes)となります。bytesには単位があり1,000,000,000,000,000 bytes という数値はByteballの開発言語であるjavascript(Node.js)で表現できる整数の限界値から決定されたようです。

 最大供給量
= 1(ペタ) Pbyte
= 1000T(テラ) bytes
= 1,000,000 G(ギガ) bytes
= 1,000,000,000 M(メガ) bytes
= 1,000,000,000,000 K(キロ) bytes
= 1,000,000,000,000,000 bytes 

Bittrexをはじめとするほぼ全てのの取引所ではGbyteを上場単位としております。これはBTC建で見た時に、0がたくさん並ぶことを避けるためだと言われています。しかしその反面、ドルや円などの法定通貨建だと単価が高い通貨に見られてしまう一面があり一長一短です。こういった背景から上場単位の投票を受けて2018年2月にKKEXという取引所が初めてByteballの単位をMBytesで上場させました。

 

ネイティブ通貨の配布

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ビットコインはネットワークを維持するマイナーにインセンティブとしてビットコインが新規発行される設計になっていますが、Byteballのネイティブ通貨bytesは、ディストリビューションという形でユーザに徐々に配布していくという方式を取っています。

具体的には100万GBytesのうち、1%は開発者に対する報酬、1%はコミュニティのファンドに当てられ、残りの98%はエアドロップ(2018年2月 中止が発表済)キャッシュバック、リファラルプログラム等のディストリビューションでユーザに配布がされている最中です。

Byteballのビジョンは現実世界で実際に使われる通貨になることであるため、いかに多くのユーザに渡るかが配布の設計に表れており、フェアな設計になっているとの声が多いです。

・ByteballのAirdrop(エアドロップ)とは。
・Byteballのキャッシュバックプログラムとは。日本のキャッシュバック店の紹介も
・ByteballウォレットのボットからKYCが可能に。同時に$20相当のbytesがもらえる紹介プログラムも。 

 

開発状況f:id:taigok:20180226202328p:plain

Byteballは2016年12月にロシアの開発者Tonychがローンチをし、フルタイムの開発者が3人います。他の暗号通貨と比べると少数になると思いますが、開発は活発に行われており、新機能が数多くリリースされています。開発言語はNode.jsになります。GitHubこちら

最近のリリースでは、送り先がByteballのウォレットを持っていなくても、メールやチャットアプリで bytesを送ることができるtextcoinという機能がリリースされています。

・Byteball 2.0リリース。メール、チャットアプリでByteballを送ることが可能に。

 またサードパーティによる開発も多く、 バイナリオプションができるWebアプリケーションがリリースされたり、ギフト券が作成できるチャットボットなどがリリースされています。

・Byteballのキラーアプリ登場。Byteballで通貨の上下を予想するbinaryballsをやってみました。
・アイディア広がる。Byteballでギフト券の作成、受け取りができるサービスがローンチ。

日本のコミュニティでも開発のための情報が徐々にまとまってきています。Byteballが今度さらに発展していくには、より多くの開発者がコミュニティに集まることが重要だと考えます。

・Byteball開発者向け情報wiki
・技術発掘

 

DAGベースのその他暗号通貨

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データ構造にDAGを使ったその他暗号通貨にはIOTA、Nano(旧RaiBlocks)があります。海外ではよくByteballとこれら通貨との比較がされているのをよく見ますが、あくまでデータ構造にDAGを使っているというだけで、コンセンサスアルゴリズムも異なり、目指している方向性は違うと考えています。

個人的にはスマートコントラクトや決済といった文脈で考えると、ライバルはまだまだ遠い存在ですがErthereumやBitcoin Cashではないかと考えております。

・IOTA - Next Generation Blockchain
Nano – an instant, zero-fee, scalable currency

ここまでByteballの概要について説明しました。ここからは特徴や問題点について説明します。

 

特徴①:トランザクションの手数料が低い

Byteballのトランザクション手数料は、前述した通りトランザクションをDAGネットワークに格納するためのデータ量に比例し、1バイトの情報量に対して、1byteになります。2017年12月現在のレート1GB=70000円で換算すると、1byte = 0.00007円になります。

実際にbyte送金時のデータ量を見ると約600 bytesとなっており1トランザクションあたりの手数料は、0.00007(1byteあたり)円×600(1txあたり)bytes=0.042円となります。

Byteballのトランザクション手数料についての考察。ビットコインと比較。

 

特徴②:スマートコントラクト

Byteballはスマートコントラクトを実装可能なため、条件付き支払い(送金時に設定した条件を満たさなかった場合に戻ってくる仕組み)、P2Pの保険、予測市場P2Pのゲームが現在利用可能です。(詳細記事執筆中)

Making P2P Great Again – Byteball – Medium

  

特徴③:トランザクションが早い/ファイナリティがある

ビットコインの場合、マイナーがブロックに作成したトランザクション(取引)を含むのを待つ必要があり、1承認まで10分程度の時間を要し、ファイナリティ(決済の確定)は確率的です。

Byteballはブロックがなくトランザクション作成後はDAGにすぐ追加がされるため、トランザクションが高速です。ホワイトペーパーでは承認時間の30秒程度になるように見積もられていますが、実際は10分弱かかっている状況です。またビットコインと異なり、ファイナリティがあります。 

 

特徴④:豊富な機能 公式ウォレット(iOS/Android/MacOS/Windows対応)

Byteball公式ウォレットは多くの機能が実装されております。下記に例を挙げます。

  • 基本機能(byteの送受信、アドレスのQRコード読み込み)
  • ウォレットからKYCが可能で個人情報を登録 (ICOに利用可能予定)
  • マルチシグのウォレットを作成可能
  • ウォレット間でのチャットによる支払い
  • 誰でもウォレット内のBot Storeにボットをローンチ可能

・ByteballウォレットのボットからKYCが可能に。同時に$20相当のbytesがもらえる紹介プログラムも
Byteballウォレットのマルチシグ機能について。

Byteball公式ページからウォレットをダウンロード可能です。iOS版はAppStoreにリストされていないため、Xcodeを使用してiPhoneに入れる必要があり、動作も不安定なためおすすめしません。

 

特徴⑤:アセットの発行が可能

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Byteballのデータベースはあらゆるデータの不変ストレージとして設計されているため、誰でもアセットを発行することができます。Byteballで発行されたアセットの一覧はこちらになります。

ページを見ると1番最初にByteball上で発行されているアセットはblackbyteという匿名通貨です。日本コミュニティから生まれたキャラクターのbyteball chanのアセットも確認することができます。

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この機能を利用してICOを行なっているプロジェクトが下記になります。 

・Titan Coin - The strongest crypto currency
・Silent Notary

 

特徴⑥:価格決定のファンダメンタルズがある

広く利用されることを目指す通貨にとってボラティリティ(価格変動性)が高いことはネガティブな要素になります。暗号通貨全体にも言えますがByteball価格の価格変動はとても高い状況です。しかしByteballには1バイトのデータ格納に1byte必要という仕組みがあり、この手数料価格がByteballの長期的に見た適正価格を決定するファンダメンタルズになると考えます。

1トランザクションは700bytes程度なので、現レートで0.07円ほどになり、これをユーザが高いと見るか、安いと見るかで徐々に適正な価格へと収束していくと考えます。

・Byteballの長期的に見た適正価格に関して。

 

ここまでByteballの特徴について説明してきました。ここからは現状の問題点について考察します。

 

問題点:プロジェクト全体が中央集権的 

ByteballのファウンダーTonychの一存でコミュニティマネージャ等のメンバの選出や、エアドロップの廃止等を行なっているようで、プロジェクト自体がとても中央集権的な状況になっていると思います。

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一部Cashback Witnessというサードパーティが運営しているWitnessもありますが、現状ほぼ全てのWitnessがByteball開発者によって運営されており、分散化が求められています。Witnessに関しては、今後その他のエンティティに渡されていく予定です。

Witness一覧はこちら。
Byteball Witnesses monitoring service

 

購入できる取引所

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2018年2月現在のByteball取引所別 取引高一覧

2018年3月現在、日本の取引所で購入できませんが、下記の取引所・交換所で売買が可能です。(新規アカウント停止や、送受信停止などがあるかもしれませんので、ご自身でご確認ください。)

 

Byteballの近況・今後について

・配布について

2018年2月にエアドロップによる配布の中止が決定し、これからはキャッシュバックやリファラルプログラムや新しい配布プログラムで未配布分のbyteを配布していくことになります。これまで通りフェアでより多くのユーザにByteballが普及するプログラムが発表されるのを期待しましょう。

 

・決済の利用について

Byteball決済導入店は徐々に進んでおりますが、ヒアリング等をした結果、利用自体はほぼないようです。上述の通りエアドロップが終了し、今後は実需をいかに増やすことができるかが重要になっていくでしょう。

 

マーケティングについて

これまでマーケティングに力を入れていかなかったためか、実力に対しての認知度が低いということも否めません。これについては、マーケティング担当 Eli Tarantoが入ったことで徐々に改善されることを祈ります。

 

ICOプラットフォームとして

またICOのプラットファームとして、ウォレットからKYCが行え、BTCやETHで支払いができるなど、着々と準備が進んでいます。

 

・企業との提携

Jumio社とKYCでの協力や、IoT企業であるConnax社とも提携を結び、徐々に現実世界との結びつきを強めています。

・Bringing Identity To Crypto – Byteball – Medium
・CONNAX partners with one of the World’s most promising cryptocurrencies - Byteball.

 

Byteball コミュニティへの参加方法

Byteballには日本コミュニティがあります。キャラクターコンペや開発コンペなどを行い精力的に活動を行なっています。2018年2月にサンタルヌーでミートアップを行うなど、徐々に結束力が高まっている印象です。下記にメールアドレスを入れて申請をすれば招待可能ですのでぜひご参加ください。

Byteball Slack 申請フォーム

・暗号通貨コミュニティで擬似スタートアップを経験してみよう

 

以上、Byteballの概要について説明しました。これからの記事でも引き続きByteballについて紹介していきたいと思います。 TwitterでもByteballについてツイートしていきますのでよければフォローください。

TK (@taigokuriyama) | Twitter